(^o^)丿 黒染め(暗いカラー・白髪染め)は明るくできるのか?

⇧美容室では、よく尋ねられるご質問です。

黒染めのデメリット

ハイトーンヘアや白髪のある髪を直ぐにダークトーンに戻すことができる『黒染め』。ファッション的な意味合いだけでなく、就職活動などで黒染めを行う方も多くいらっしゃいます。

便利な黒染めですが意外としっかり染まるため、その後のカラーができるのか不安になる事があるかと思います。黒染め後のカラーは明るくできるのかどうか、お伝えしたいと思います。

黒染めの染料は通常のファッションカラーの色味よりも濃く、髪の中から抜けづらい配合になっています。
そのため、新しく色を入れたとしても黒い染料が邪魔をして、思った色味が出なかったり、明るい発色のカラーが黒に負けてしまいます。
また、黒染めした部分以外の新たに伸びてきた髪の方が染まりやすいため、根元や黒染めの色素が抜けた部分だけ明るくなり、黒染めの部分は暗い色のまま残りムラになってしまいます。

『黒』は多くの染料で作られる

そもそも、黒染めという種類のカラー剤がある訳ではありません。薬剤の成分的に髪が染まらなくなってしまう訳ではないのです。ただ黒染め後、染まりにくい、明るくなりづらいのは事実です。

科学的に黒染めとは、暗いトーンの薬剤で染めるという事です。黒染め=暗いトーン=濃い色=暗色になります。カラー剤の色の作り方で、簡単に言うとカラー剤に『黒色』という色は存在しません。なので暗く、濃い色に染めるには色々な色を混ぜて暗く、濃くするのです。
『黒染め』の黒色、暗色は調合方法のクセが凄いッ!のです \(◎o◎)/!
『黒』は多くの染料で作られるため髪に普通より多く染料が付着して残りやすいのです。だから除去をしないといつも通りのカラーの仕上がりにはなりません。

誰でも経験のある『絵の具』で例えると、赤、青、黄色等、色々な色をゴチャ混ぜすると黒の様な濃い色になるのはわかりますか?その要領と同じ様に色々混ぜ合わせて色を作るので、単純に多くのカラー剤(染料)が髪につくことになります。

この黒染めの染料は1年ほどたっても残っていることがあり、伝え忘れたまま美容室で明るいカラーをすると、プロの美容師でも綺麗に染められないことがあります。髪の傷み具合で染料の残り方は変わってくるので一概には言えませんが、おすすめは行きつけの美容室で黒染めをしてもらうと、カルテなどに記録が残るため対処方法が判断しやすく、その後カラーがしたくなったときも比較的、綺麗に染めてもらえる可能性が高くなります。

また、ホームカラーの黒染め(白髪染め)はサロンで使用する黒染めの薬剤よりも髪へのダメージが大きく、染料が濃いため(どんな髪の方でもしっかり黒く染まるように)、よりその後の明るいカラーリングが難しくなる傾向があります。
しかし、この黒い染料を分解し、理想の色に近づける方法がないわけではありません。

黒染め後のカラーはできるのか?

できるか?できないか?でいうのならできます!

ただし、通常の髪の染め方ではうまく明かるくならない事が多いです。

ブリーチ剤を使用することで黒い染料を脱色する方法があります。ただ、完全に黒い染料が抜けきらなかったり、黒い染料の残り具合によってはムラになりますので何度かブリーチを繰り返し均一に明るくする必要があります。その分髪にダメージを受ける可能性もあります。

ブリーチをするのに向いている人は、黒染めをしていたけれど、明るいヘアカラーにしたい人、透明感のあるヘアカラーをしたい人です。
髪へ少し負担のかかる薬剤なので、「しばらく明るいヘアカラーをキープしたいな」という人は特に向いています。明るさや色味を毎回コロコロ変えたい人は髪への負担が大きいため、ブリーチ剤を使うことはあまりおすすめできません。

また、基本的にはブリーチをした後はギラギラした黄色になる場合が多いので、もう一度ヘアカラーをして色味を重ねる必要があります。これによって通常の明るいヘアカラーにすることができます。
ですが、ブリーチの後はヘアカラーの色が抜けやすいため、もちろんアフターケアも必要となります。ヘアカラーの色持ちを良くするためにも、毛先を傷ませないためにも美容室でのトリートメントや自宅では栄養素のしっかり入るタイプのシャンプーやトリートメントでお手入れしましょう。

マイナスポイントばかり聞くかもしれませんがブリーチ剤を使うと明るいヘアカラーが楽しめます。また、ハイライトなどのデザインに使うことも多いので今ではとてもメジャーな薬剤です。

失敗しないために

場合によっては、できない事は無くても、思い通りの色にならない事が予想される場合もあります。その場合はもう少し時期を空けてずらすか、希望の色を変えるかの選択になります。髪の状態によりカラー自体を止めた方が良い場合もあるので、そこはご相談、ご提案させてもらいます。

まずは、髪の状態、染めた時期を予約の地点で伝えて下さい。それが失敗しない一番の方法です。

最後に

黒染めは 「明るくする時の事を考えて黒染めしないと」黒染め後が物凄く大変な事になってしまいます。

ですので、まず黒染めする最初の時にその後の予定や明るくしたいなどをも踏まえて担当者に相談すると良いと思います。m(_ _)m